【映画】ジュラシックワールド/新たなる支配者 感想

どうもこんばんは。ちゃんたです

先週、「新たなる支配者」を見てきたので感想を書いていこうと思います。

勿論今までのシリーズは全て見ているので、それを踏まえた上で色々話していきます。公開からは1週間以上経っているので今回もネタバレ覚悟で書きます。

 

今作のあらすじは前作が4年前に公開されたので本編でも4年経っており、前作の終盤で恐竜を逃がしてしまったことから世界中のいたるところで恐竜が住み着いてしまった世界でそこでは恐竜による事故はもちろん、恐竜を売買や密猟もするあくどい連中がいたりと、まぁアメリカ映画にあり得そうな展開に。つまりここで7年前から続いていたこのワールドシリーズとしてのタイトル回収に繋がるという。それはそれとして、今作では「バイオシン」という新しい恐竜に関わる研究を続ける企業が設立したサンクチュアリで一応恐竜の保護もしているらしく、ここが話の舞台ともなる。

 

そして現在のオーウェンとクレアは、恐竜の救出や保護をしながら、メイジー(クローン人間で前作で恐竜を逃がした本人)と共に山奥で身を潜めているが、メイジー本人は強制的に山にこもる生活に不満を持ち度々二人の言いつけを破るぐらいにはグレている様子。

同時期にアメリカのどこかでは、大量発生した巨大なイナゴが畑が食い荒らし続けていたが、バイオシン社が開発した種を使用した農場が巨大イナゴの被害を全く受けていないことに気付き、1作目に出演していたサトラー博士が調査に出る。調査を続けるうえで同じく1作目から出演していたグラント博士や、バイオシンに赴いてからそこで働いているマルコム博士にも手助けして貰い、研究施設に潜りこんでイナゴの秘密を探ろうと目論む。ざっと序盤で過去作の出演者が揃って登場したってことね。

 

オーウェン達は偶然にも山小屋の近くで自分の子供を連れたブルーと再会。後に映画本編でも説明されるが、ブルーは何かしらのトカゲの遺伝子を組み込まれたことで自分の分身を産むことができるらしい。ちなみにその子供は後にメイジーからベータと名付けられる。

しかし、メイジーが家出しようとした束の間、ベータと共に恐竜の密猟者らしきあくどい連中に拉致されてしまう。子供を連れさられたブルーは怒り心頭でオーウェンに八つ当たりしようとするが、必ず子供を連れて帰ると説得し、オーウェンとクレアはCIAに転職したワールド時代の同僚に手助けしてもらい、二人を助けるべく恐竜の闇市場へと潜入する。(国はどこだったか忘れた)

バイオシンではあのウー博士が務めており、メイジー達が連れ去られたのはどんな病気でも完治できる薬を開発するためらしく、そのためにクローン生物が欲しかった模様。

 

首謀者(?)を確保したかと思いきや、どうやら二人はバイオシンに引き渡されたらしく、その上首謀者がインドラプトルのようにレーダーの光で捕捉した対象を襲うよう改造された「アトロキラプトル」を解放したことでオーウェン達はその恐竜から逃げ続けるハメに。そして、逃げる途中クレアは闇市場で出会ったパイロットのケイラと再会し、二人はそのケイラに飛行機で助けてもらいそのままバイオシンへ直行。

 

が、そこからまた厄介な恐竜たちに追い回され続けながらも、オーウェンやメイジーたちはグラント博士たちと合流し、一緒にバイオシンに立ち向かっていこうとするものの、CEOは証拠品であるイナゴを焼き殺そうとするが、火が付いたままのイナゴが外へ逃げ出し、サンクチュアリが大パニックに。そこでギガノトサウルスとティラノサウルスの対決に巻き込まれつつもなんとか逃げ出し、最終的には人間と恐竜が共存するエンド。

あらすじは大体こんな感じですね。

 

 

ココから感想なんですけど、単刀直入に言うとアクションシーンや世界観は良かったけど、なんか進展あった??って思いました。

 

というのも、やはり前作であれだけ恐竜が逃げ出してどうしようかなんてオチだったのに、結局最後は世界に住み着いた恐ろしい恐竜は放置しっぱなしで悪質な研究をしていたポッと出の企業や密猟者を潰したぐらいしか達成したミッションもないんですよね。

序盤にモササウルスが漁船を転覆させたり、峠を走っていた車がステゴサウルスの所為で崖から落ちたり、女の子が小さい恐竜に追い掛け回されたりとか…そういった恐竜の恐ろしいシーンが織り込んでいたのにも関わらず結局そっちの問題が解決されてないからオチが弱すぎる気がします。

しかもその悪役が悪役たる要素として作物を食い荒らすイナゴってのがもうあんまり恐竜映画として必要な要素とは思えないし…うーん

 

ただ、まぁジュラシックシリーズのファンとしては過去作の登場人物が活躍していたのは喜べる要素ではありました。もう何10年も前の映画なのにちゃんとオリジナルのキャストを固めつつ、なおかつワールド以降出演しているオーウェン達と協力して恐竜知識を活かしながら巨悪と立ち向かうって構図はファン需要としてはまずまずの出来だったんではないでしょうか?マトリックスなんて最初の映画はたった20年前なのにキャスト変わりまくってたからね

 

あとはやはり、現代の人間の街中で恐竜が暴れているというアクションシーンの絵面は本当に良かったです。今までのシリーズでは基本的にパークの中だけだったので恐竜から逃げ惑うアクション要素も基本森の中でしたが、今回は街中で闇市が開かれておりそこでトラブルが多発して外に恐竜が逃げ出され、バイクで公道を走りながら恐竜に追い掛け回されるというこの構図は画期的で、映画の制作側も今まで作ってみたかったんだろうなと感じ取れました。

やっぱり現代のCGのレベルが無茶苦茶高いですね。他にもサバンナのような広大な土地でトリケラトプスなんかが走ってる映像もありましたが本当に現代に恐竜が生きてるようなリアルさがありました。

 

これだけの長所も持ちあわせていただけにやっぱり落ちだけが弱かったのが本当にもったいなかったですね。これで最後と思うとちょっと物足りないように感じます。

 

では