【漫画】化物語 感想

皆さんこばんは。ちゃんたです

 

 

今回はついこの間連載が終了して、17日に最終巻が発売される漫画版「化物語」の感想について書いていきます。

こちらは皆さんご存じのあの化物語を「エアギア」などでお馴染みの大暮維人先生が作画担当を務めていた作品になります。週刊少年マガジンで2018年から2023年の間連載されており、全22巻です。

ちゃんた自身は一応この漫画版の連載は追っていましたが、アニメや原作はほぼ未見なのでそれを踏まえて感想を書いていきます。なので知識の足りてない箇所も多々あるかもしれませんが、それはご了承ください。

 

原作のあらすじとしては、主人公の阿良々木暦は高校3年生になる春休みに瀕死の吸血鬼を助けてからというもの、「怪異」に出くわす生活を送ることになりますが、その上でも更に「怪異」に悩まされるヒロイン達のトラブルを解決すべく怪異の研究家忍野メメの手を借りながらも奮闘する作品となっています。

原作の物語シリーズは未アニメ化シリーズも含めいくつもあるようですが、最終話まで読んだ感じだとおそらく化をベースに更に傷、猫もメインに話を作っているようです。(ここはネットで調べただけなのでもしかしたら間違っているかもしれません)

 

で、その連載を追っかけていた自分としての感想なのですが、まず何といっても圧倒的な画力のクオリティに驚かされました。自分自身、全盛期から10年近くも経った時期になって今更何故化物語のコミカライズを始めたんだと疑問に思っていましたが、いざ読み始めてみると、そんな疑問を払拭できる程には漫画としての作りは申し分ありませんでした。特に作者のお気に入りだったのか羽川翼の盛られ加減には読んでいるこちらも羽川が好きになれるぐらいには満足できるテコ入れ加減で正直今思い出しても笑いそうになります。

本当にこのイラストのクオリティが高いことでイラストという点だけで5月末に発売されるサプライ商品の予約もしてしまいましたからね。センターカラーの時の見開きがサプライのデザインになっているので化物語が好きな皆さんは是非この機会に買ってみてください↓

第146弾 ブシロード ラバーマットコレクションV2 Vol.119~124|ブシロード公式サイト

 

肝心のお話については、最初ラノベ原作のイメージが強く展開を危惧していたのですが、SFベースのアクションものというか、オカルトチックな謎解き話が多いのでその点は面白くできていたと思います。序盤の各ヒロインが問題を抱えている所からお悩み解決を行う上で、初見の内では予測のつかない予想外のオチに繋げている話の構成は良かったです。ただ、少し問題に感じたのが、その化としての話が終わってからの傷や猫が少しダレてきていたような印象が強かったです。化の時は淡々と話がテンポよく進んでいたのですが、もう傷の話になると何巻分まで続けるつもりなんだと少し不安に感じました。これに関しては原作サイドの問題な気もしますね。

あとは、原作の時代なだけあって2000年代ラノベ臭さは抜けきっていませんでしたね。例えば各キャラに変な決め台詞が用意されたりだとか(例えば羽川の「知ってることだけ」等)、後はあっても無くてもどっちでもいいようなエロいシーンの多さだとか。確かに2010年に差し掛かる頃であればアニメがあれだけヒットするのもわからなくはないのですが、今の時代ではそういったシーンが少し辟易してしまうというか...まぁ、これも原作が故の問題ですかね。

 

まとめとしては、この化物語をトータルで一つの漫画作品として見た場合では歴代週刊マガジンの中でも傑作の部類だと思います。絵は申し分ありませんし、話自体も今の時代では珍しいSFアクション作品にできていますし、22巻という短くもなければ、長すぎもしない絶妙な巻数なので「化物語」を知る上では手に取りやすいメディアミックスの一つになれているのではないでしょうか。

ちゃんたは寧ろ自分と同じく化物語を知らない人にこそオススメしたくなるぐらいには気に入った作品になりました。

 

今回はこれぐらいで終わります。